前回の出張では、初めての海外出張ということもあって いろいろと不備というか、基本的な準備不足がありました。
訪問先の会社での、最初の名刺交換も、そのひとつです。
英文の名刺を作って、持って行ったまでは良かったのですが、まさか笑顔だけで黙って名刺を交換するわけにはいきません。
なのに前回は、どう話せばいいのか、全く何も前もって考えてないまま本番に臨んでしまいました。
それでも日程の前半は、相手が日本人の方が多かったこともあり、時々焦りながらも、なんとかしのぎました。
しかし、最後に訪問した会社では、そうはいきませんでした。
VP(Vice President)クラスの人々をはじめ、その事務所の主だった人々計10人ぐらいと、次々と名刺交換させられることになってしまいました。
(もちろん全員 アメリカ人)
焦りました。 ヒジョーに。
出張メンバ5人が、縦1列に並んで進みます。 英語ができるのは先頭の2人。
その2人の名刺交換のあとから、コソコソッと、
相手 笑顔
私 同じく笑顔で
「 Hell, my name is ○○.
Nice to meet you. 」(いやに簡単に終了)
相手 ずっと笑顔で
「 ○△◇●× ~~~ ○△◇●× ~~~ ○△◇●×.
Nice to meet you. 」
ここでようやく名刺を交換し、笑顔で握手して、ホッとします。
で、これを事務所内の各部屋を回りながら、何度もやらされました。
普段から小心者の私としては、大変なストレスです。
相手のかたは、皆、マナーのちゃんとした方々ばかりでした。
きっと、
(なんだ、こいつは、さっぱり英語ができないなあ。
そんなんで、よくアメリカの会社なんかに来たもんだな。)
などと思ってたと思うのですが、そんなことはオクビにも出さず、終始笑顔で応対してくれました。
それが判ってるだけに よけい...
よしっ、これを二度と繰り返さないぞ!
こんな経験は二度とゴメンだ! と心に決め、帰国後さっそく、英語ペラペラの出張メンバの1人に
相談に行ったのでした。
それでも、 ただ「教えて」だけでは いかにも頼りすぎだと思い、まずは、自分で挨拶の案を考えてみました。
そしたら、5つの簡単な文になったので、ズラズラッと書いて、こんなんでいいんですか? ってな感じで、彼にe-mailで送り、意見を求めます。
1時間もしないうちに、彼から返信。
いっぱい直されてました。
どうも、私の文案は、日本の学校で習う文章英語というか硬い表現が多いみたいでした。
で、彼の文案や指摘などを参考に、私自身の定型を作ります。
次のような感じです。
「Hello, my name is(名前).
I am doing an engineer at(会社名).
I’m in charge of planning of(商品名).
Nice to meet you.」
ここで少し微笑んで名刺を出す。
そして握手をする。(相手と同じ位の強さで握る(やや強め))
ホントは、彼の指摘を素直に取り入れると、もう少し長いものになるのですが、私は、きっとそんなに話せないだろうと考え、短く要点だけにしてしまいました。
そして今回(2回目)のアメリカ出張では、これを紙に印刷して行く先々に持ち歩きました。
私以外は、前回とは全く違うメンバでしたが、訪問先に到着する直前には、彼らに分からないように、コソコソッと練習しました。
そのかいあってか、まごつく他のメンバを尻目に、よどみなく挨拶することができました。
ただし よどみなく言えたのは挨拶の最初の部分、自分で定型を作っていった部分だけです。
悪いことに、最初にサラサラッと挨拶を言ってしまうと、相手は(私の英語力に?)安心するようなんですね。
単なる、Nice to meet you. だけでなく、もう少し内容のあることを話してくれてしまいます。
相手の言ってことは、なんとなくは判るんですが、ちゃんとは判りません。
こればっかりは、ホントに英語力が付いてこないと、どうにもなりません。
今後の課題としましょう。
ところで、ここまで読まれて、そんな英語オンチの人間ばっかりで、アメリカ出張が務まるのか?と思いましたか?
実を言うとアタリなんですが、しかし、さらに実を言うと今回も、現地のコーディネーター(日本人)さんが、同行してくれているのです。
ですから、彼らが通訳代わりにもなってくれてますので、私たち出張者は必ずしも英語を話せる必要はないのです。
でもちゃんと話せたほういいですよね。
ミーティングとか、その他の雑談も外人さんと自由にできたら気持ちいいと思います。
もっともっと、英語力を付けなければ。