それにしても当時は、私自身、英語初心者でしたが、それ以上に、いっしょに行ったメンバも、ホントに英語初心者でした。
訪問先の会社でのミーティングでは、例のコーディネーターさんにオンブにダッコなのです。
が、「今晩 ディナーをセッティングしてあります」などと言われてしまうと、さすがに、そればっかりでは通りません。
多少なりとも、その場の会話を楽しむというか、みんなで、会話を作り上げないといけません。
あるとき、日程の関係で、1日に3社 訪問したことがありました。
午前1社、午後2社です。
最後の会社は、なんと17時訪問です。
当然、相手方も、ディナーを意識したスケジューリングです。
ミーティングや、担当者によるデモンストレーションが終わると車2台に分乗して、相手方が予約してくれた近所のレストランに向かいます。
長方形のテーブルに、当然のごとく向かい合って座ります。
私の目の前は、Vice President(VP)さんでした。
食事が進み、意外にも会話も弾みました。
と言うのも、とにかく声が大きくて陽気な私の上司が、自らの英語力を気にせず、気持ち良くどんどんしゃべるのです。
「You Good! Ha Ha Ha」
「Oh, it’s nice wine. Ha Ha Ha」
こんな感じです。 適当に日本語も混じったり。
相手も合わせて笑ってくれますし、サスガです。
こういう人が英語力をどんどん伸ばすのでしょう。
自分も何か話せないかなあと、チャンスをうかがっていたところ、それは突然やってきました。
上司は例の調子で、私の目の前のVPさんと話してました。
上司 「Ha Ha Ha、日本に来たことがありますか? って…
(急に私の方を向いて) 何て言うんだっけ? アハハ」
私 (Vice Presidentさんに向かって)
「Have you ever been to Japan ?」
VP 「Oh, yes.
Three years ago, I’ve been to Kyoto. ~ ~ ...」
よかった、会話がつながりました。
ここから私も みんなの会話に入っていけるようになりました。