No.031 ワシントンへ出発

ようやく、あの社長から逃れて、ゲートから中に入ります。

が、ここで思わぬことが。

現地コーディネータさんを除く私たち3人が、入念なボディチェック、手荷物チェックを受けてしまったのです。

大の字(これ 英語でなんて言うんだろう?)の形に立たされて、検知器の金属の輪っかで、身体全体をチェック。

右手、左手は輪っかをそのまま通し、さらに右足、左足を、順に持ち上げさせて、輪っかを通します。

さらには、手荷物の入念なチェックです。

いつもなら、ショルダーバッグ程度なんですが、運悪く、今回は違いました。

 

書くと長くなりますが、今度の出張は、飛行機による移動が多い日程になっていました。

飛行機に乗るたびに、いつものような大きなスーツケースを預けたり、受け取るのを待ってたりしたら、時間がかかって、どうしようもありません。

旅なれた上司の強い要望を受け、私たちは、手荷物扱いになるサイズの、いわゆるキャスターバッグと、あとはせいぜいショルダーバッグ程度のものに、アメリカ出張の全ての荷物を入れて、ゴロゴロ引っ張って歩いてました。

なので、手荷物チェックも時間がかかりますし、それより何よりチェックのあとの、荷物の片付けが大変でした。

元々がギッチリ詰めてあった荷物が、グチャグチャに引き出されます。

チェックが終わると、係官は「OK」とかなんとか言って、さっさと、次の乗客のチェックに行ってしまいます。

荷物の載ったデスクの前に1人残されて、必死に荷造りをやり直したのでした。

 

こういったものは、テロ対策で年々厳しくなっていくのでしょうが、それにしても今回は、出張メンバ3人とも、入念にチェックされました。

いつもは、抜き取り検査みたいに、運の悪い人が引っかかってたと思うのですが。

あとで聞いたところによると、誰をチェックするかは、飛行機のチケットで判断されていたみたいです。

チケットに「SSSS」と、Sが4つ印字されていたら要注意人物として厳しくチェックされることになっていたそうなのです。

でもこれは、別に前科のある人間というわけではなく、国籍などで判断して印字されています。

なので、純然たる外人である私たち3人が全員チェックされ、日本人とはいえ在留資格のあるコーディネータさんはチェックされなかったのです。

彼は、私たち3人がチェックを終え、荷造りが全て終わるまで通路の端で、じっと待っていてくれました。

ようやく飛行機に乗り込みます。

 

<追記>

上で書いた「大の字」ですが、先ほど調べてみたら、spread-eagle、in a sprawl、with arms and legs outstretched、full-length などいろいろ出てきました。

この場合、どの表現を使うんでしょうか?

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